平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
光陰矢の如しと申しますが、弊社は9月10日をもちまして会社設立17周年を迎えることとなりました。これもビルダーの皆様の長きに渡るご尽力の賜物であり、心より感謝申し上げます。
2007年9月創業当時、西新橋の雑居ビルの7階、10坪のオフィスに数名の社員でスタートした弊社は、アナログとデジタルの融合というかつて誰もやろうとはしなかったビジネス領域の実現という大いなる夢を持ちスタートしました。
あれから17年、数多の歓喜と幾多の困難を経て、BUILDER JAPAN PROJECTという世界を視野に入れたプロジェクトの旗揚げにまで到達するに至りましたことは、ビルダーの皆様がこの事業に本気で取り組んでくださったことによる必然の繰り返しが生み出した、ひとつの奇跡の結果ではないかと思っております。
経営とは不思議なものです。
僕が代理店だった頃の日々の戦いは、自分自身のため、家族のために、そして志を共にする仲間たちのためでありました。それが経営者になると、社員やその家族、身の回りの友人・知人とその範囲がどんどん広がっていき、17年が経ち、ふと気が付いてみると自分や誰かのためという限定された対象ではなく、国や世界中の人々にまで広がる思考に変化していたのです。
自分自身のその変化に気が付いたのが昨年5月の渡米中であり、第5期ビルダー募集に至ったひとつのきっかけでした。そして昨年末、BUILDER JAPAN構想に辿り着くひとつの言葉を思い出したのです。その言葉とは、
「日本を今一度せんたくいたし申候」
坂本龍馬が姉の乙女に宛てた手紙に書いた中の一文です。
今、日本は世界からバーゲン・ジャパンと言われ、不動産や労働力の「お買い得な国」になっています。まさに龍馬のいた幕末の黒船来航が如く。
龍馬の時代、幕末の志士たちは国を憂い、外圧や旧制度と戦い、維新を成し遂げ、国を守りました。若く決して身分の高くなかった彼らの、自らの命を賭した行動原理はいったいなんだったのでしょうか。
それは彼らの持つ日本人であることの“誇り”だったのではないかと僕は思うのです。
時代背景は違えど、皆さんもご自身の事業に誇りを持っていらっしゃることでしょう。僕もこの事業に27年の歳月を費やし、自分たちのやっていることに絶対の自信を持ち、誰にも負けないという矜持を持って生きてきました。
BUILDER JAPANとは、皆さんそれぞれ自分の「道」に対する思いと誇りを集めてひとつの大きな力とする構想です。誇りは一人で築けるものではなく、人と人との関わりを通じてさらに醸成され、その輝きを増します。
僕は、いずれ100万人が持つその輝きが世界を動かすゲームチェンジャーになると信じております。
最後に、前期ではノムノム・イベチケなど同心円的多角化戦略により、さらなる事業領域の拡大の打ち出しをさせていただきました弊社ではございますが、18年目もさらなる各種サービスの進化と事業拡大、そして皆様のビルダー活動を支援させていただく取り組みを構築して参ります。
これまで17年に渡っていただいた皆様のご支援とご愛顧へ重ねて感謝申し上げますと共に、今後も変わらぬご愛顧を賜りますよう、この場を借りてお願い申し上げます。
令和6年9月10日
代表取締役社長 阿比留 章雄